あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「ここにしようか?」
小林さんの言葉に頷いて入った先は炭火で焼く焼き鳥が看板メニューの店で、店に入ると同時に美味しそうなタレの焦げる香りが鼻腔を擽る。カウンターの奥ではかなりの煙が上がっているけど、それは炭火のコンロの上にある換気扇に一気に吸い込まれている。
それでも香りが充満していた。
香りだけなのに美味しそうだと思わせる。それだけでなくカウンターの上には手で書かれた短冊に色々なメニューが並んでいて、カウンターに座る人の前には色々な料理が並んでいるから、どれもが美味しいのかもしれない。車を置いてきて正解だと思ったのは私だけではないだろう。こんな美味しそうな香りを嗅ぎながら烏龍茶で終わらせるのはきっと厳しい。
こういう時はグーッと生ビールだろう。
「お二人さん?」
「ええ。二人です。いいですか?」
「カウンターは一杯ですので奥の席にお願いします」
カウンターはいっぱいだったので、私と小林さんは店の奥の方のテーブルに案内された。カウンターは常連さんらしき人が楽しそうの笑っていて、かなりお酒も入っているのか、声がかなり大きい。目の前で焼かれる鳥を見ることは出来ないけど、こっちの方が少しだけ静かだし、寛げるような気がした。
「何にしますか?」
カウンターの向こうから大きな声がする。この店は大将とバイトの男の子が二人で切り盛りしていて狭いけど活気の溢れる店だった。声はバイトの男の子だった。
小林さんの言葉に頷いて入った先は炭火で焼く焼き鳥が看板メニューの店で、店に入ると同時に美味しそうなタレの焦げる香りが鼻腔を擽る。カウンターの奥ではかなりの煙が上がっているけど、それは炭火のコンロの上にある換気扇に一気に吸い込まれている。
それでも香りが充満していた。
香りだけなのに美味しそうだと思わせる。それだけでなくカウンターの上には手で書かれた短冊に色々なメニューが並んでいて、カウンターに座る人の前には色々な料理が並んでいるから、どれもが美味しいのかもしれない。車を置いてきて正解だと思ったのは私だけではないだろう。こんな美味しそうな香りを嗅ぎながら烏龍茶で終わらせるのはきっと厳しい。
こういう時はグーッと生ビールだろう。
「お二人さん?」
「ええ。二人です。いいですか?」
「カウンターは一杯ですので奥の席にお願いします」
カウンターはいっぱいだったので、私と小林さんは店の奥の方のテーブルに案内された。カウンターは常連さんらしき人が楽しそうの笑っていて、かなりお酒も入っているのか、声がかなり大きい。目の前で焼かれる鳥を見ることは出来ないけど、こっちの方が少しだけ静かだし、寛げるような気がした。
「何にしますか?」
カウンターの向こうから大きな声がする。この店は大将とバイトの男の子が二人で切り盛りしていて狭いけど活気の溢れる店だった。声はバイトの男の子だった。