あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
私の酔いは徐々に気持ちを緩めていく。そんな中で、高見主任が急に持っていたグラスを置くと、折戸さんの方に真剣な表情を向けた。私はその表情を見て…高見主任の気持ちがよく分かった。
「それはそうと、折戸。転勤の話はどうする。返事はしたのか?もう、内々で話は出ているだろう」
飲みかけのワインがコクリと喉の奥に流れていくのを感じた。折戸さんの言葉が気になってしまい、折戸さんの方を見ると、折戸さんも私の方を見ていた。そして…。ニッコリと笑い、高見主任の方に穏やかに視線を向けた。
「そんな話があるというだけで、まだ、本決定ではないでしょう。ですので、保留にしています。今のフランスでの生活も気に入ってますので」
「俺はお前に帰ってきてほしいと思っている。本社営業一課を支えて欲しい。そうじゃなくてもこれから新製品を売り込んでいかないといけない。課された成果は自分の力だけではこれからは難しい。一人の力では無理なのは折戸も分かるだろう」
高見主任の言葉は本物で、声の表情に…。本気の気持ちが乗せられていた。本社営業一課は会社の中枢。だからこそ…高見主任は折戸さんを欲しがる。
「それは分かるんですけど、まだ内々に話を貰っただけなんで。少し、考えさせて貰えたらと思います」
「来月からウチの商品にラインナップされる新製品は坂上さんのフランス留学前にしていた研究の製品化。坂上さんが必死に頑張っていたのを知っているから俺も本気にならないといけない」
「それはそうと、折戸。転勤の話はどうする。返事はしたのか?もう、内々で話は出ているだろう」
飲みかけのワインがコクリと喉の奥に流れていくのを感じた。折戸さんの言葉が気になってしまい、折戸さんの方を見ると、折戸さんも私の方を見ていた。そして…。ニッコリと笑い、高見主任の方に穏やかに視線を向けた。
「そんな話があるというだけで、まだ、本決定ではないでしょう。ですので、保留にしています。今のフランスでの生活も気に入ってますので」
「俺はお前に帰ってきてほしいと思っている。本社営業一課を支えて欲しい。そうじゃなくてもこれから新製品を売り込んでいかないといけない。課された成果は自分の力だけではこれからは難しい。一人の力では無理なのは折戸も分かるだろう」
高見主任の言葉は本物で、声の表情に…。本気の気持ちが乗せられていた。本社営業一課は会社の中枢。だからこそ…高見主任は折戸さんを欲しがる。
「それは分かるんですけど、まだ内々に話を貰っただけなんで。少し、考えさせて貰えたらと思います」
「来月からウチの商品にラインナップされる新製品は坂上さんのフランス留学前にしていた研究の製品化。坂上さんが必死に頑張っていたのを知っているから俺も本気にならないといけない」