あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
私がフランスに行く前の研究というと、高見主任の妙な煽りで中垣先輩が本気になって挑んだものだった。勿論私も頑張ったけど、それはフランス留学の際に中途半端のまま、中垣先輩に預けてきたものだった。その後の研究を中垣先輩がしてくれ、論文まで書いてくれ、それが認められ、製品化している。たった一年の間に製品化というのは中垣先輩ではないと出来なかっただろう。
私が開発に携わったものを、高見主任と折戸さんが新製品として販売してくれる。こうやって研究と営業は繋がっている。作っただけではだめで、それを売ってくれる人が必要だというのを改めて知ったのは私が本社営業一課に配属されてからだった。
「今回の新商品は周りからの評判もいい。従来の商品の30パーセントの向上なんだから、それも納得だけど、発売前から早々に連絡も入っている。発売と同時に忙しくなるのは目に見えている」
「美羽ちゃんのしていた研究か。それは頑張らないといけないね。でも、これと帰国は一緒には考えられないです。フランスの方でも販売はするのですから」
「折戸らしいな。でも、俺は帰ってきてほしい」
「保留中です。少し時間をください。もう一本ワインいいですか?」
そう言って折戸さんはニッコリと笑った。高見主任に言われたら帰らないといけないかもしれないとさっきは言っていたのに…。心のどこかに迷いがあるのだろう。
でも、折戸さんは…。きっと日本に帰国する。
私が開発に携わったものを、高見主任と折戸さんが新製品として販売してくれる。こうやって研究と営業は繋がっている。作っただけではだめで、それを売ってくれる人が必要だというのを改めて知ったのは私が本社営業一課に配属されてからだった。
「今回の新商品は周りからの評判もいい。従来の商品の30パーセントの向上なんだから、それも納得だけど、発売前から早々に連絡も入っている。発売と同時に忙しくなるのは目に見えている」
「美羽ちゃんのしていた研究か。それは頑張らないといけないね。でも、これと帰国は一緒には考えられないです。フランスの方でも販売はするのですから」
「折戸らしいな。でも、俺は帰ってきてほしい」
「保留中です。少し時間をください。もう一本ワインいいですか?」
そう言って折戸さんはニッコリと笑った。高見主任に言われたら帰らないといけないかもしれないとさっきは言っていたのに…。心のどこかに迷いがあるのだろう。
でも、折戸さんは…。きっと日本に帰国する。