あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「頑張ります。だから…。あの、安…」


「美羽ちゃんの気持ちは分かっているから。でも、会社に勤めているから仕方ないと分かっているのに思い通りにならないものだね」

 折戸さんの優しい声が月の綺麗な夜に溶けていく。


「そうですね。でも、私、折戸さんのことを応援しています」


「俺もいつも美羽ちゃんのことを応援しているよ。多分、蒼空の次くらいに」


 そう言って折戸さんは綺麗な微笑みを浮かべた。月の光を浴びて歩きながら、ふと思ったのは『これからは自分で頑張らないといけない』ということ。


「ありがとうございます」


 そんな話をしていると、アパルトマンの自分の部屋の前まで帰って来ていた。


「おやすみなさい」

「ああ。おやすみ」

 


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