あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
その日の私はいつものように研究室でキャルと研究に没頭していた。いままでしてきた研究もかなりのところまできていて、今も二人して必死に研究をしている。もう少しというところまで来ているけど、思った通りの成果は上がらない状況で溜め息ばかりを繰り返す。
理論上はきっとこうなるはずだと、頭の中で描くものは結果となっては簡単には表れない。
キャルと私は隣に住んでいるというのもあって、深夜タクシーの割り勘生活が続いていて、キャルの目元に刻まれた隈はかなりの濃さになっていた。研究所に泊まるのは最後の手段と思いつつもタクシー帰宅生活も徐々に身体に堪えだしていた。
「今日は早く帰る」
キャルは自分に宣言しながら仕事をしている。ブツブツと自分に言い聞かせながらパソコンとにらめっこをしている。そして、私も早く帰りたいと思いながらキャルの言葉に頷いた。そんな中に珍しく折戸さんから電話が入った。いつもはメールなのに、その日は電話だった。受話器から聞こえる声で…。
私は内容が分かってしまった。
「美羽ちゃん。今日の夜食事に行けるかな。仕事が忙しいなら無理はしなくていいけど」
「今のところ時間は分かりませんが、さすがに今日は早く帰るとキャルが言っているので、今日は仕事を早く終ラせたいと思っています」
「そう。じゃ、仕事が終わったら研究所の近くのカフェで待っているよ。俺は本でも読みながら待つので急がなくていいから、でも、夜中になりそうだったら連絡して、その時は又にする」
理論上はきっとこうなるはずだと、頭の中で描くものは結果となっては簡単には表れない。
キャルと私は隣に住んでいるというのもあって、深夜タクシーの割り勘生活が続いていて、キャルの目元に刻まれた隈はかなりの濃さになっていた。研究所に泊まるのは最後の手段と思いつつもタクシー帰宅生活も徐々に身体に堪えだしていた。
「今日は早く帰る」
キャルは自分に宣言しながら仕事をしている。ブツブツと自分に言い聞かせながらパソコンとにらめっこをしている。そして、私も早く帰りたいと思いながらキャルの言葉に頷いた。そんな中に珍しく折戸さんから電話が入った。いつもはメールなのに、その日は電話だった。受話器から聞こえる声で…。
私は内容が分かってしまった。
「美羽ちゃん。今日の夜食事に行けるかな。仕事が忙しいなら無理はしなくていいけど」
「今のところ時間は分かりませんが、さすがに今日は早く帰るとキャルが言っているので、今日は仕事を早く終ラせたいと思っています」
「そう。じゃ、仕事が終わったら研究所の近くのカフェで待っているよ。俺は本でも読みながら待つので急がなくていいから、でも、夜中になりそうだったら連絡して、その時は又にする」