あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「結婚のパーティは呼んでくれる?」
「もちろんよ。美羽には絶対に来てほしい。でもね。美羽と翔が一緒にいて欲しいと思ったのも事実なの。美羽を一人にしたくないから」
「え?」
「でも、美羽が彼の事を本当に好きだという気持ちがよく分かった。だから、後、一年。頑張って彼のところに帰って」
「うん。後、一年。頑張る」
そういう私をキャルはそっと抱き寄せた。キャルからは甘いバニラの香りがする。キャルの今、一番好きなコロンの香り。その香りに包まれて私はそっと涙を流した。
キャルの結婚を祝う嬉し涙。
一緒に居れなくなる寂し涙。
私の涙に誘われてか、キャルの瞳からも涙が溢れていた。こんな無機質な研究室でこんなに優しさと思いやりに溢れた涙を流すことの出来るということに私は感謝する。この涙の分だけ…私はキャルを大事に思い、きっとキャルも私と同じように私のことを大事に思っている。
研究ばかりしてきた私に出来た初めての親友は…。私に人を本当に思いやるということがどんなことなのかを教えてくれた。
「美羽。私のこと。忘れないで」
「当たり前よ。キャルのこと。とっても大事なんだから」
夕方になっていた。二人で泣いた後はそれなりに仕事を済ますのが私とキャルだと思う。泣きすぎて頭が痛いと言いながらも二人してパソコンの前に向かう。これはキャルと一緒にする最後の研究だと思うと出来れば結婚式までに終わらせてからキャルを送り出したいと思う。
「ほら、美羽。もうそろそろ終わりにしましょう。翔が待っているでしょ」
「うん。でも…もう少し」
「ダメよ。私も久しぶりに彼に会いたいし。強制終了されたい?」
「もちろんよ。美羽には絶対に来てほしい。でもね。美羽と翔が一緒にいて欲しいと思ったのも事実なの。美羽を一人にしたくないから」
「え?」
「でも、美羽が彼の事を本当に好きだという気持ちがよく分かった。だから、後、一年。頑張って彼のところに帰って」
「うん。後、一年。頑張る」
そういう私をキャルはそっと抱き寄せた。キャルからは甘いバニラの香りがする。キャルの今、一番好きなコロンの香り。その香りに包まれて私はそっと涙を流した。
キャルの結婚を祝う嬉し涙。
一緒に居れなくなる寂し涙。
私の涙に誘われてか、キャルの瞳からも涙が溢れていた。こんな無機質な研究室でこんなに優しさと思いやりに溢れた涙を流すことの出来るということに私は感謝する。この涙の分だけ…私はキャルを大事に思い、きっとキャルも私と同じように私のことを大事に思っている。
研究ばかりしてきた私に出来た初めての親友は…。私に人を本当に思いやるということがどんなことなのかを教えてくれた。
「美羽。私のこと。忘れないで」
「当たり前よ。キャルのこと。とっても大事なんだから」
夕方になっていた。二人で泣いた後はそれなりに仕事を済ますのが私とキャルだと思う。泣きすぎて頭が痛いと言いながらも二人してパソコンの前に向かう。これはキャルと一緒にする最後の研究だと思うと出来れば結婚式までに終わらせてからキャルを送り出したいと思う。
「ほら、美羽。もうそろそろ終わりにしましょう。翔が待っているでしょ」
「うん。でも…もう少し」
「ダメよ。私も久しぶりに彼に会いたいし。強制終了されたい?」