あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
キャルはたまに中垣先輩に似ているようなことを言う。自分の仕事に必死になる時も、こんな風に問答無用に遮るところも。でも、それはどちらも思いやりからなっている。強制終了にてデータを無駄にはしたくないので、すぐにデータの上書きする私をキャルはチラッと見てから微笑んだ。
「早く電源も消して」
「キャルは先に帰ってもいいわよ。彼と会うんでしょ」
「美羽を残して帰れないわ。私が気になるの。だから、一緒に出るから」
「焦らせないで」
「美羽なら出来る」
キャルの妙な自信に追い立てられ、私は必死に帰る支度を終わらせると、なんとかキャルと一緒に研究室を出ることが出来た。
「おつかれ。また、明日」
あれだけ追い立てた癖にキャルは研究室を出ると手を振ってから優雅に歩き出した。急いでいるというのに優雅な歩みにキャルの優しさを感じた。その好意に甘えようと思う。
既に折戸さんはカフェに来ているだろうから、あんまり待たせるのも申し訳ないので、私は急いでカフェに向かった。急ぎながらふと見上げた空に季節の移り変わりを感じる。本格的に季節が変わる頃には…。私は楽しさよりも寂しさに包まれているかもしれない。
大丈夫なのだろうかと問うと、明確な答えは出ない。
きっと、その時にならないと分からない気がした。そして、今から、その現実を受け止めにいく。
「早く電源も消して」
「キャルは先に帰ってもいいわよ。彼と会うんでしょ」
「美羽を残して帰れないわ。私が気になるの。だから、一緒に出るから」
「焦らせないで」
「美羽なら出来る」
キャルの妙な自信に追い立てられ、私は必死に帰る支度を終わらせると、なんとかキャルと一緒に研究室を出ることが出来た。
「おつかれ。また、明日」
あれだけ追い立てた癖にキャルは研究室を出ると手を振ってから優雅に歩き出した。急いでいるというのに優雅な歩みにキャルの優しさを感じた。その好意に甘えようと思う。
既に折戸さんはカフェに来ているだろうから、あんまり待たせるのも申し訳ないので、私は急いでカフェに向かった。急ぎながらふと見上げた空に季節の移り変わりを感じる。本格的に季節が変わる頃には…。私は楽しさよりも寂しさに包まれているかもしれない。
大丈夫なのだろうかと問うと、明確な答えは出ない。
きっと、その時にならないと分からない気がした。そして、今から、その現実を受け止めにいく。