あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
研究所の傍にあるカフェは今日も仕事帰りと思われる人で賑わっていて、仕事の開放感からかすでに楽しそうにしている人がいっぱいだ。そんな中で折戸さんは一番奥の席に座り、私に言ったように静かに本を読んでいる。丸いテーブルには飲みかけのコーヒーが置いてあり、その減り方からかなり待たせたかもしれないと思った。でも、聞いても『今来たばかり』としか言わないだろう。
そして、優しさの後に聞かされる言葉はきっと、私にとっては半分答えを見たような解答だろう。
折戸さんの座る奥の席の横まで行くと、私の存在に気付いたのか、ゆっくり見上げて、零れるような優しい笑みを零した。そして、読んでいた小説らしきものを閉じると、バッグの中にしまった。
「仕事お疲れ様。美羽ちゃん」
「すみません。待たせましたね」
「気にしないで。今、来たばかりだから…それよりもこんな忙しい時期に呼んでゴメン。研究の方が大丈夫だった?」
「はい。今日はキャルも婚約者さんに会いにいくそうです」
「キャルの結婚の話聞いたの?」
「はい。折戸さんも知ってますよね」
「ああ、ちょっと前に聞いたばかりだよ。今日は何が食べたい?食べたいところがなければ、俺の行ってみたい場所でいい?言ったことないから、行ってみたくて」
「いいですけど、こんな格好ですが大丈夫ですか?」
いきなりのお誘いに私は自分の姿を見つめると、折戸さんはニッコリと笑った。
「そんなことは気にしなくていい店だから大丈夫。それに、そのままでもとっても清楚で素敵だからどこでもいけるとは思うけど」
そして、優しさの後に聞かされる言葉はきっと、私にとっては半分答えを見たような解答だろう。
折戸さんの座る奥の席の横まで行くと、私の存在に気付いたのか、ゆっくり見上げて、零れるような優しい笑みを零した。そして、読んでいた小説らしきものを閉じると、バッグの中にしまった。
「仕事お疲れ様。美羽ちゃん」
「すみません。待たせましたね」
「気にしないで。今、来たばかりだから…それよりもこんな忙しい時期に呼んでゴメン。研究の方が大丈夫だった?」
「はい。今日はキャルも婚約者さんに会いにいくそうです」
「キャルの結婚の話聞いたの?」
「はい。折戸さんも知ってますよね」
「ああ、ちょっと前に聞いたばかりだよ。今日は何が食べたい?食べたいところがなければ、俺の行ってみたい場所でいい?言ったことないから、行ってみたくて」
「いいですけど、こんな格好ですが大丈夫ですか?」
いきなりのお誘いに私は自分の姿を見つめると、折戸さんはニッコリと笑った。
「そんなことは気にしなくていい店だから大丈夫。それに、そのままでもとっても清楚で素敵だからどこでもいけるとは思うけど」