あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
清楚というかブラウスに濃紺のロングスカートはどちらかというと地味。折戸さんに掛かるとこの地味な服も『清楚』となるらしい。並んでカフェを出て、少し歩いたところにあるタクシー乗り場からタクシーに乗ると、向かった先は今まで行ったことのないような大人な雰囲気の店だった。
重厚な外観は紳士淑女が集まるようなレストランを想像させる。ブラウスとロングスカートでは場違いだと本気で思った。ミニドレスくらいは着ないとドレスコードにひっかりそうだった。まさか、コース料理でも出てくるような本格的なフランス料理だったらどうしよう…。
「ここですか?」
「うん。会社の人と一緒に来たことがあるんだ。外観は結構重厚だけど、中は日本で言ったら、洋風居酒屋みたいな感じだよ。お酒を飲みながら、デリを食べる感じだね」
「それならいいのですが…。ここが折戸さんのおすすめなんですか?」
「前に来た時に食べたキッシュが美味しかったんだ。それでいい?」
「はい」
店内に入ると雰囲気がとってもいい。ランプの淡い光が店内を包み、会社帰りの大人の人が静かに時間を楽しんでいた。さすが、折戸さんのおすすめって思えた。でも、困ったのは席に案内されてからだった。
明らかに場違いなカップルと思われる男女二人が睦ましげに微笑みあい、時折唇を重ねている。それも誰かに見られるとかは全く考えないアツアツ振りで見ている方が火傷しそうなほどだった。熱すぎるラブシーンの連続に日本人の私は中々ついていけない。顔が真っ赤になるのを感じて下を向くと、折戸さんも困ったような溜め息を零した。
重厚な外観は紳士淑女が集まるようなレストランを想像させる。ブラウスとロングスカートでは場違いだと本気で思った。ミニドレスくらいは着ないとドレスコードにひっかりそうだった。まさか、コース料理でも出てくるような本格的なフランス料理だったらどうしよう…。
「ここですか?」
「うん。会社の人と一緒に来たことがあるんだ。外観は結構重厚だけど、中は日本で言ったら、洋風居酒屋みたいな感じだよ。お酒を飲みながら、デリを食べる感じだね」
「それならいいのですが…。ここが折戸さんのおすすめなんですか?」
「前に来た時に食べたキッシュが美味しかったんだ。それでいい?」
「はい」
店内に入ると雰囲気がとってもいい。ランプの淡い光が店内を包み、会社帰りの大人の人が静かに時間を楽しんでいた。さすが、折戸さんのおすすめって思えた。でも、困ったのは席に案内されてからだった。
明らかに場違いなカップルと思われる男女二人が睦ましげに微笑みあい、時折唇を重ねている。それも誰かに見られるとかは全く考えないアツアツ振りで見ている方が火傷しそうなほどだった。熱すぎるラブシーンの連続に日本人の私は中々ついていけない。顔が真っ赤になるのを感じて下を向くと、折戸さんも困ったような溜め息を零した。