あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
折戸さんの言葉を聞きながら、今の自分に何が出来るのかを考えた。すると、導き出される答えはたった一つで、このチャンスとも言える『フランス交換留学』を最後までやり切り、日本に帰国したいと思った。研究も徐々に成果は上がっているものの、まだ、半分を折り返したくらいの状況でまだまだ時間は掛かる。
「頑張ります。今はそれしか言えないけど」
「それで十分だよ。美羽ちゃん。俺も本社営業一課で頑張る」
自分の気持ちを私に伝えたのでホッとしたのか、さっきの真剣さな表情ががふわっとした優しさに包まれる。折戸さんは本当に優しい。でも、優しさというのは本当の強さを備えているからこそ、優しいのかもしれないと思った。
その後は折戸さんは普通通りに食事を続け、いつものキャルの部屋での飲み会の様相を呈していた。ワインは相変わらず進み、テーブルの上のデリは十分なつまみになる。少しほろ酔いで、もう何も食べれないと言うくらいまで来た時に、折戸さんがボソッと言ったのだった。
「もう一軒行く?」
「もう、何も食べれないし、これ以上飲んだら動けなくなります」
「お姫様抱っこしようか?」
「遠慮します」
「残念。写メでも撮って蒼空にでも送ろうかと思ったのに」
「それって、何の意味があるんでしょう?」
「心配した蒼空が明日の朝にはシャルルドゴールに来てるかも」
「ないですよ。そんなの」
「試す?」
「試しません」
「蒼空に会いたいな。アイツと一緒に飲むと、楽しいし」
「日本に帰れば会えますよ」
「頑張ります。今はそれしか言えないけど」
「それで十分だよ。美羽ちゃん。俺も本社営業一課で頑張る」
自分の気持ちを私に伝えたのでホッとしたのか、さっきの真剣さな表情ががふわっとした優しさに包まれる。折戸さんは本当に優しい。でも、優しさというのは本当の強さを備えているからこそ、優しいのかもしれないと思った。
その後は折戸さんは普通通りに食事を続け、いつものキャルの部屋での飲み会の様相を呈していた。ワインは相変わらず進み、テーブルの上のデリは十分なつまみになる。少しほろ酔いで、もう何も食べれないと言うくらいまで来た時に、折戸さんがボソッと言ったのだった。
「もう一軒行く?」
「もう、何も食べれないし、これ以上飲んだら動けなくなります」
「お姫様抱っこしようか?」
「遠慮します」
「残念。写メでも撮って蒼空にでも送ろうかと思ったのに」
「それって、何の意味があるんでしょう?」
「心配した蒼空が明日の朝にはシャルルドゴールに来てるかも」
「ないですよ。そんなの」
「試す?」
「試しません」
「蒼空に会いたいな。アイツと一緒に飲むと、楽しいし」
「日本に帰れば会えますよ」