あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
時間と言うのは決まった速度で流れると分かっている。でも、折戸さんの正式な辞令が出てからは一段と速さが増したような気がする。折戸さんの周囲が騒がしくなってきているのが原因かもしれない。
折戸さんは私よりも長くフランスで生活している分、会社だけではなく、ほかにも友達がたくさんいる。毎晩のように食事やお酒に誘われている。何故か、私もその食事会や飲み会に誘われ一緒に行くことも多くて、その度に酔った折戸さんは私が困った時は助けてあげて欲しいとワインを飲みながら言う。何か困ったことがあった時は自分はそんなに早くは飛んでいけないから、近くにいる自分の仲間を頼るようにと。
だけど、決して手を出さないようにと。ワインが進むたびに進んでいく過保護な会話に、まわりの人は半ば呆れながらも頷いていた。
「わかった。翔を心配させるようなことはしないし、美羽が困った時は皆で助けるから安心しろよ」
そういってワインに酔った折戸さんを宥めに入る。酔いながらも折戸さんは何度も何度も同じ言葉を繰り返していた。周りの人に申し訳ないと思いながらも、折戸さんに心配をどれだけ掛けているかを改めて知る。そんな折戸さんを見ながら、私も心配させないように頑張ろうと思うばかりだった。
折戸さんの日本帰国が明後日に迫った夜、その日も…折戸さんは仲間内にワインに誘われていた。フランス支社での仕事は今日で終わり、明日、一日をゆっくり過ごして、明後日には日本に帰ることになっている。最後の日ということもあって、折戸さんは夜遅くまで飲まされていたのは容易に想像出来る。
折戸さんは私よりも長くフランスで生活している分、会社だけではなく、ほかにも友達がたくさんいる。毎晩のように食事やお酒に誘われている。何故か、私もその食事会や飲み会に誘われ一緒に行くことも多くて、その度に酔った折戸さんは私が困った時は助けてあげて欲しいとワインを飲みながら言う。何か困ったことがあった時は自分はそんなに早くは飛んでいけないから、近くにいる自分の仲間を頼るようにと。
だけど、決して手を出さないようにと。ワインが進むたびに進んでいく過保護な会話に、まわりの人は半ば呆れながらも頷いていた。
「わかった。翔を心配させるようなことはしないし、美羽が困った時は皆で助けるから安心しろよ」
そういってワインに酔った折戸さんを宥めに入る。酔いながらも折戸さんは何度も何度も同じ言葉を繰り返していた。周りの人に申し訳ないと思いながらも、折戸さんに心配をどれだけ掛けているかを改めて知る。そんな折戸さんを見ながら、私も心配させないように頑張ろうと思うばかりだった。
折戸さんの日本帰国が明後日に迫った夜、その日も…折戸さんは仲間内にワインに誘われていた。フランス支社での仕事は今日で終わり、明日、一日をゆっくり過ごして、明後日には日本に帰ることになっている。最後の日ということもあって、折戸さんは夜遅くまで飲まされていたのは容易に想像出来る。