あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「そろそろ帰ろうか」
そう言って切り出したのは小林さんで、足は痛いけど、この二人だけの時間が楽しくて仕方なかった私は首を振った。我が儘かもしれないけど、もう少しこの時間を楽しみたかった。
「美羽ちゃん。足が痛いよね。今日は部屋に帰って、また明日出掛けよう」
アパルトマンまでは本当に近くて、歩いて十分くらい。真っ直ぐに戻ったらすぐに楽しい時間が終わってしまう。そんなのは嫌だった。もっと、この時間が続いて欲しい。
「帰りたくない」
ぼそっと零してしまった自分の言葉に驚いた。我が儘は言うつもりはなかったのについ零れてしまったのが本音。見上げると小林さんは今までにないくらいに綺麗な微笑みを零していた。その微笑みに心臓がまた飛び跳ねた。
「小林さん?」
「ん。あ、ごめん。美羽ちゃんがあまりにも可愛いこというから、思考がぶっ飛んだ」
我が儘だと自分でも思うのに、それが小林さんには可愛いとなる?
小林さんは自分の髪を右手でクシャっとしながら私を見つめている。一度視線を石畳に向け、すぐにまた私を見つめた。そして、小林さんは自分の右手をギュッと拳を握り、左手で私の手を引いた。
「ごめん。帰る」
そして、私の部屋の方に歩き出した。歩きながらも私の顔を見ない。我が儘を言ってしまったから、小林さんが怒ったのだろうか。でも、それにしては、時折零される視線はとっても優しい。
アパルトマンの部屋に着くと、私がカギを開けていると小林さんは後ろからゆっくりと私の身体を自分の身体で包みこんだ。びっくりして後ろを向くとそのまま小林さんの細くしなやかな手に私の顎は絡め取られ、そのまま唇にキスを落とされた。
そう言って切り出したのは小林さんで、足は痛いけど、この二人だけの時間が楽しくて仕方なかった私は首を振った。我が儘かもしれないけど、もう少しこの時間を楽しみたかった。
「美羽ちゃん。足が痛いよね。今日は部屋に帰って、また明日出掛けよう」
アパルトマンまでは本当に近くて、歩いて十分くらい。真っ直ぐに戻ったらすぐに楽しい時間が終わってしまう。そんなのは嫌だった。もっと、この時間が続いて欲しい。
「帰りたくない」
ぼそっと零してしまった自分の言葉に驚いた。我が儘は言うつもりはなかったのについ零れてしまったのが本音。見上げると小林さんは今までにないくらいに綺麗な微笑みを零していた。その微笑みに心臓がまた飛び跳ねた。
「小林さん?」
「ん。あ、ごめん。美羽ちゃんがあまりにも可愛いこというから、思考がぶっ飛んだ」
我が儘だと自分でも思うのに、それが小林さんには可愛いとなる?
小林さんは自分の髪を右手でクシャっとしながら私を見つめている。一度視線を石畳に向け、すぐにまた私を見つめた。そして、小林さんは自分の右手をギュッと拳を握り、左手で私の手を引いた。
「ごめん。帰る」
そして、私の部屋の方に歩き出した。歩きながらも私の顔を見ない。我が儘を言ってしまったから、小林さんが怒ったのだろうか。でも、それにしては、時折零される視線はとっても優しい。
アパルトマンの部屋に着くと、私がカギを開けていると小林さんは後ろからゆっくりと私の身体を自分の身体で包みこんだ。びっくりして後ろを向くとそのまま小林さんの細くしなやかな手に私の顎は絡め取られ、そのまま唇にキスを落とされた。