あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
 飛行機での時間はあっという間。時間はかなり掛かるけど、昨日ホテルで寝たけど、それまでの時間が忙し過ぎたので、私は慢性的な寝不足だった。時差があるので、本当は寝ない方がいいのだけど、飛行機の心地よさに次第に目蓋が重くなる。

 
 キャビンアテンダントさんにブラケットを貰うと、肩まで掛け静かに眠りについた。


 機内食を食べる時間以外は殆ど寝ていたと思う。そして、私が十分な睡眠を取って起きたのは飛行機が着陸態勢に入ってからだった。寝ないはずだった私が寝てしまっていた。


「寝ちゃった」


 十分すぎる睡眠を取ってしまった私は確実に時差ボケになるだろう。それでも、いいと思うくらいにスッキリとした気持ちでいる私を乗せた飛行機は無事に着陸したのだった。飛行機から降りて、入国ゲートの方に向かうと聞こえる声が日本語が多くなってきて、日本語の優しい響きに帰ってきたのだと思った。


 私は大きな荷物は全部実家に送っていたので、身軽だった。フランスに行った時のようにスーツケース一つと、キャルから貰ったチョコレートの入った紙袋があるだけ。入国手続きが終わると、私はとりあえず電車乗り場の方に向かうことにした。


 早めに電車に乗り込んで静岡に戻りたい。東京に一泊するもの考えたけど、今日のうちに静岡に行く方が後が楽だと思う。小林さんのマンションに泊めて貰うことも考えたけど、いきなりなので今日はホテルを取ることにしようと思う。


 連絡をして、会えるなら会いたいと…そう思った。  
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