あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
小林さんの言葉に私は黙るしかなかった。フランスから帰国するのに小林さんに連絡しなかったのは私で、おあいこと言われたら何も言えない。私と小林さんを乗せた車は四十分くらい走っただろうか、都心に向かって走っている。本社に寄るならそういうだろうけど、そうではないらしい。
「中垣先輩がフランスに来てくれて私は日本に帰国出来たのだけど、でも、高見課長と折戸さんが動いてくれたみたいです」
「高見課長らしいね。相変わらず面倒見がいい」
私の話は聞いているけど、小林さんの反応はイマイチで心ここに在らずという感じだった。何か運転しながら考え事をしているようで、怒っている風でもなく、ただ、何を考えているのか表情は読み取れない。
「どこに行くのですか?」
「内緒」
何度聞いても内緒と言われるだけで、教えてくれはしなかった。それから10分くらいの後のことだった。急に車は少し広めの駐車場に入り、車を止めると、小林さんは私を見つめニッコリと笑った。
「着いたよ。美羽ちゃんも降りてくれる?」
「はい」
そう小林さんに促されて車から降りると目の前に広がる光景に何も言えなくなる。
「ここって」
「俺が美羽ちゃんと来たかった場所」
目の前にあるのはこじんまりとした可愛らしい教会だった。フランスの荘厳な教会とは違うけど、とっても可愛らしい雰囲気の教会は絵本の中から出てきたようだった。クリーム色の大理石で包まれている教会は溢れるばかりの花で埋め尽くされていた。
「中垣先輩がフランスに来てくれて私は日本に帰国出来たのだけど、でも、高見課長と折戸さんが動いてくれたみたいです」
「高見課長らしいね。相変わらず面倒見がいい」
私の話は聞いているけど、小林さんの反応はイマイチで心ここに在らずという感じだった。何か運転しながら考え事をしているようで、怒っている風でもなく、ただ、何を考えているのか表情は読み取れない。
「どこに行くのですか?」
「内緒」
何度聞いても内緒と言われるだけで、教えてくれはしなかった。それから10分くらいの後のことだった。急に車は少し広めの駐車場に入り、車を止めると、小林さんは私を見つめニッコリと笑った。
「着いたよ。美羽ちゃんも降りてくれる?」
「はい」
そう小林さんに促されて車から降りると目の前に広がる光景に何も言えなくなる。
「ここって」
「俺が美羽ちゃんと来たかった場所」
目の前にあるのはこじんまりとした可愛らしい教会だった。フランスの荘厳な教会とは違うけど、とっても可愛らしい雰囲気の教会は絵本の中から出てきたようだった。クリーム色の大理石で包まれている教会は溢れるばかりの花で埋め尽くされていた。