あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「今日はありがとうございます。来て下さって嬉しいです」
折戸さんは私の前に立つと魅惑的に微笑んだ。
「さっき蒼空の控え室に行ってきたけど、かなり緊張していたよ。スーツはまあ、似合っていたかな。馬子にも衣装って感じだったよ。とりあえず、教会から美羽ちゃんを強奪するよとは言ってきた。美羽ちゃん。とっても可愛いから俺と逃げようか?美羽ちゃんが望むならお姫様抱っこで走って逃げるよ」
そんなことを言う折戸さんの腕を高見主任が肘で突いた。
「折戸。本当のことを言えよ。蒼空には坂上さんを泣かせたら俺が殴りに来るといってたくせに」
高見課長の言葉に折戸さんがクスクス笑う。本当に仲のいい二人だ。
「高見課長。それは内緒でしょ。美羽ちゃんが本気で俺と逃げるなら俺は連れていくよ」
「もう酒を飲んでいるのか?浮かれすぎ。大体、蒼空のことを大事な弟か何かのように思っているくせに弄るなよ。蒼空がムキになるのが可愛くて仕方ないんだろ。素直になれよ」
「高見課長には敵わないな。美羽ちゃんも蒼空を悲しませるようなことをしたら、お兄さんが怒りに来るからね。誰よりも幸せになってよ。俺に心配させないように」
折戸さんは初めて会った時から優しくて、一緒の時間を過ごせば過ごすほど素敵な人だと思わせてくれる先輩だった。折戸さんへの感謝は言葉には出来ない。でも、この言葉が一番折戸さんが喜んでくれると思う。
「蒼空さんと一緒に幸せになります」
折戸さんは私の前に立つと魅惑的に微笑んだ。
「さっき蒼空の控え室に行ってきたけど、かなり緊張していたよ。スーツはまあ、似合っていたかな。馬子にも衣装って感じだったよ。とりあえず、教会から美羽ちゃんを強奪するよとは言ってきた。美羽ちゃん。とっても可愛いから俺と逃げようか?美羽ちゃんが望むならお姫様抱っこで走って逃げるよ」
そんなことを言う折戸さんの腕を高見主任が肘で突いた。
「折戸。本当のことを言えよ。蒼空には坂上さんを泣かせたら俺が殴りに来るといってたくせに」
高見課長の言葉に折戸さんがクスクス笑う。本当に仲のいい二人だ。
「高見課長。それは内緒でしょ。美羽ちゃんが本気で俺と逃げるなら俺は連れていくよ」
「もう酒を飲んでいるのか?浮かれすぎ。大体、蒼空のことを大事な弟か何かのように思っているくせに弄るなよ。蒼空がムキになるのが可愛くて仕方ないんだろ。素直になれよ」
「高見課長には敵わないな。美羽ちゃんも蒼空を悲しませるようなことをしたら、お兄さんが怒りに来るからね。誰よりも幸せになってよ。俺に心配させないように」
折戸さんは初めて会った時から優しくて、一緒の時間を過ごせば過ごすほど素敵な人だと思わせてくれる先輩だった。折戸さんへの感謝は言葉には出来ない。でも、この言葉が一番折戸さんが喜んでくれると思う。
「蒼空さんと一緒に幸せになります」