あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
健康診断ではない。それだけは断言できる。ここ何年も私は中垣先輩に健康診断に行くように言っている。でも、時間がないとか、面倒くさいとか言っては実現できてないのを私は知っている。つい最近も本社の厚生部門から健康診断に行くようにと封筒が届いてたし、それは封も開けられることなくパソコンの横のゴミ箱に入れられてあったのを私が拾ったばかりだった。
でも、なんで中垣先輩は病院なんかに行ったのだろう?考えれば考えるほどわからない。女の子の彼のように誰かのお見舞いに行ったのか、それとも私には内緒でどこか悪いのだろうか?プライベートのことだから、必ずしも私に言う必要はないけど、もしも病気ならフランス留学どころではないだろう。
ふと、脳裏を霞めたのはこの頃、毎日のように夜の八時になったら研究室を出ることと関係があるのだろうか?八時に帰る理由は病院なのだろうか?考えても分からない。
衝撃を受けながらのランチが終わると、時間を気にしながら女の子たちと一緒に研究所に戻ることにした。ランチの店から研究所までは歩いて直ぐなのに、私は中垣先輩の事を考えていて、気付いた時には一緒にランチに行っていた女の子たちの背中を見つめていた。
「切り替えないと」
そう言い聞かせてから私の研究室にドアを開けたら、中垣先輩は既にパソコンの前に座り、午前中からの全く変わらない姿勢で画面を凝視している。
「戻りました」
「ああ」
でも、なんで中垣先輩は病院なんかに行ったのだろう?考えれば考えるほどわからない。女の子の彼のように誰かのお見舞いに行ったのか、それとも私には内緒でどこか悪いのだろうか?プライベートのことだから、必ずしも私に言う必要はないけど、もしも病気ならフランス留学どころではないだろう。
ふと、脳裏を霞めたのはこの頃、毎日のように夜の八時になったら研究室を出ることと関係があるのだろうか?八時に帰る理由は病院なのだろうか?考えても分からない。
衝撃を受けながらのランチが終わると、時間を気にしながら女の子たちと一緒に研究所に戻ることにした。ランチの店から研究所までは歩いて直ぐなのに、私は中垣先輩の事を考えていて、気付いた時には一緒にランチに行っていた女の子たちの背中を見つめていた。
「切り替えないと」
そう言い聞かせてから私の研究室にドアを開けたら、中垣先輩は既にパソコンの前に座り、午前中からの全く変わらない姿勢で画面を凝視している。
「戻りました」
「ああ」