あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
中垣先輩の妙な説得力のある言葉にやはりどこか違和感を覚え、私は黙ってしまう。私が納得してないのはきっと中垣先輩も分かっているはずなのに敢えてそれ以上は口にしなかった。そして、また静寂を取り戻した廊下を歩き玄関から外に出ると中垣先輩は私の方を見た。
「お疲れ」
「あ、はい。お疲れ様です」
そして、中垣先輩は昨日と同じように駅と反対の方に歩いて行く。その後ろ姿を見ながら私は『どうしたんだろう』という言葉しか心には浮かんでこない。駅への道の反対側には総合病院がある。休みの日に病院での目撃情報から考えると本当にどこか身体が悪いのではないかと心配になる。
でも、心配だからと言って踏み込んで聞いてはいけないような気もしていた。もしも、本当に病気だったら、人には言いたくないだろうしプライベートに立ち入り過ぎることだった。一緒にいる時間は長いけど、私は中垣先輩のプライベートに立ち入っていい立場ではない。
私は中垣先輩の歩いて行った方とは反対にある駅に向かって歩き出した。
終電で帰る時はこの道は人が疎らなのに、数時間前というだけでこんなにも人が溢れている。私はそんな人の波を横目に駅までの道を急いだ。私はいつものように携帯を取り出して画面を撫でて小林さんの名前を開くと顔が少し緩む。いつしか小林さんとのメールが生活習慣のようになっている。
『今、仕事が終わりました。小林さんの仕事はいかがですか?時間が合うなら少しでも会いたいです』
メールを打ったものの画面を見ながら送信ボタンは押せなかった。
「お疲れ」
「あ、はい。お疲れ様です」
そして、中垣先輩は昨日と同じように駅と反対の方に歩いて行く。その後ろ姿を見ながら私は『どうしたんだろう』という言葉しか心には浮かんでこない。駅への道の反対側には総合病院がある。休みの日に病院での目撃情報から考えると本当にどこか身体が悪いのではないかと心配になる。
でも、心配だからと言って踏み込んで聞いてはいけないような気もしていた。もしも、本当に病気だったら、人には言いたくないだろうしプライベートに立ち入り過ぎることだった。一緒にいる時間は長いけど、私は中垣先輩のプライベートに立ち入っていい立場ではない。
私は中垣先輩の歩いて行った方とは反対にある駅に向かって歩き出した。
終電で帰る時はこの道は人が疎らなのに、数時間前というだけでこんなにも人が溢れている。私はそんな人の波を横目に駅までの道を急いだ。私はいつものように携帯を取り出して画面を撫でて小林さんの名前を開くと顔が少し緩む。いつしか小林さんとのメールが生活習慣のようになっている。
『今、仕事が終わりました。小林さんの仕事はいかがですか?時間が合うなら少しでも会いたいです』
メールを打ったものの画面を見ながら送信ボタンは押せなかった。