あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
カチャリと音を立てて入ってきた小林さんは何故か額に薄らと汗を掻いている。ワイシャツの腕は捲られていて、コンビニに行ってきたというよりは皇居の周りを走ってきたという風体だ。まさかこのもう少しで日付が変わろうとする時間の間そこかでマラソンでもしていたかのような姿に…つい言葉が漏れた。
「遅かったですね」
「うん。実は自分のマンションに一度戻って着替えを持ってきた。ワイシャツも持ってきたから、明日はここから一緒に出勤する」
小林さんのマンションと私のマンションは歩けない距離ではないから、小林さんは毎回歩いて帰っている。でも、どう考えても往復するとなるとかなり必死に走らないとこの時間には帰って来れないだろう。
「もしかしたら物凄く走りました?」
「コンビニに行ったんだけど、さすがにシャツとパンツってのじゃ、美羽ちゃんに申し訳ないし、で、マンションまで行って着替えを取ってきた。少し走ったくらいだから物凄くって感じじゃないよ。でも、汗は掻いているからシャワー借りていい?」
「どうぞ」
小林さんがバスルームに消えてしまうと、その閉じられたドアを見つめてしまう。この短時間の間に自分のマンションから着替えを取ってくるという行動力の速さに驚くと同時に小林さんらしいとも思う。それに明日の朝、一緒に出勤出来るのも嬉しいと思った。
そして、ハッとあることに気付いた私はその場に立ち尽くす。
小林さんはどこに寝るのだろう?
「遅かったですね」
「うん。実は自分のマンションに一度戻って着替えを持ってきた。ワイシャツも持ってきたから、明日はここから一緒に出勤する」
小林さんのマンションと私のマンションは歩けない距離ではないから、小林さんは毎回歩いて帰っている。でも、どう考えても往復するとなるとかなり必死に走らないとこの時間には帰って来れないだろう。
「もしかしたら物凄く走りました?」
「コンビニに行ったんだけど、さすがにシャツとパンツってのじゃ、美羽ちゃんに申し訳ないし、で、マンションまで行って着替えを取ってきた。少し走ったくらいだから物凄くって感じじゃないよ。でも、汗は掻いているからシャワー借りていい?」
「どうぞ」
小林さんがバスルームに消えてしまうと、その閉じられたドアを見つめてしまう。この短時間の間に自分のマンションから着替えを取ってくるという行動力の速さに驚くと同時に小林さんらしいとも思う。それに明日の朝、一緒に出勤出来るのも嬉しいと思った。
そして、ハッとあることに気付いた私はその場に立ち尽くす。
小林さんはどこに寝るのだろう?