あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「私もです」
「よかった。今度持ってくる。もう行かないと会社に間に合わなくなる」
私が呼んだタクシーはそろそろ到着するだろう。一緒に居る時間が楽しすぎるから終わりが近づくのが分かった。
「はい」
「今日も仕事頑張ってくるから」
「はい」
そう返事しながらも私は小林さんの服をキュッと握ってしまった。無意識だったと思う。そんな手を小林さんは優しく包んでくれた。小林さんはゆっくりと髪を撫でて、そして私の身体をゆっくりと抱き寄せた。
「行ってきます」
「はい。行ってらっしゃい」
小林さんはスーツの上着を着ると、先ほどの甘さを消して、爽やかさを纏う。そして、玄関先で私の唇に優しいキスを落としてから部屋から出て行ったのだった。
閉じられたドアを見ながら、寂しいと思う。
ギリギリの時間まで一緒にいてくれた小林さんに私はまた恋をした。一緒の時間を過ごすだけでこんなにも好きだと感じる。相手を好きだと思う気持ち。幸せになって欲しいと思う気持ち。そんな気持ちが溢れてきた。
『私は恋をしている』
身体の残る甘さが私の力になり、ごく有り触れた一日を特別な一日に変えてくれる。これが恋なんだろうと思った。頑張る小林さんに恥ずかしくないように私も頑張らないといけない。
「負けないように頑張らないとね」
そんな呟きを漏らしながら、会社の準備をする。小林さんに愛された私は甘い気だるさを感じながらも気持ちが前向きで、それが嬉しかった。その日の足取りは軽かったと思う。どこか夢見心地でフワフワしているような気がした。駅に着いた時に小林さんからのメールも入っていて、それがまた私を高揚させた。
『俺、今日、仕事頑張れそう』
「よかった。今度持ってくる。もう行かないと会社に間に合わなくなる」
私が呼んだタクシーはそろそろ到着するだろう。一緒に居る時間が楽しすぎるから終わりが近づくのが分かった。
「はい」
「今日も仕事頑張ってくるから」
「はい」
そう返事しながらも私は小林さんの服をキュッと握ってしまった。無意識だったと思う。そんな手を小林さんは優しく包んでくれた。小林さんはゆっくりと髪を撫でて、そして私の身体をゆっくりと抱き寄せた。
「行ってきます」
「はい。行ってらっしゃい」
小林さんはスーツの上着を着ると、先ほどの甘さを消して、爽やかさを纏う。そして、玄関先で私の唇に優しいキスを落としてから部屋から出て行ったのだった。
閉じられたドアを見ながら、寂しいと思う。
ギリギリの時間まで一緒にいてくれた小林さんに私はまた恋をした。一緒の時間を過ごすだけでこんなにも好きだと感じる。相手を好きだと思う気持ち。幸せになって欲しいと思う気持ち。そんな気持ちが溢れてきた。
『私は恋をしている』
身体の残る甘さが私の力になり、ごく有り触れた一日を特別な一日に変えてくれる。これが恋なんだろうと思った。頑張る小林さんに恥ずかしくないように私も頑張らないといけない。
「負けないように頑張らないとね」
そんな呟きを漏らしながら、会社の準備をする。小林さんに愛された私は甘い気だるさを感じながらも気持ちが前向きで、それが嬉しかった。その日の足取りは軽かったと思う。どこか夢見心地でフワフワしているような気がした。駅に着いた時に小林さんからのメールも入っていて、それがまた私を高揚させた。
『俺、今日、仕事頑張れそう』