☆腹黒王子に溺愛された悪女★
口ではなんとでも言ったって、
本当の私はビビリでもある。
微かに震える唇はすぐ離れ、
驚く滝川と視線を重ねた。
......やばい、
自分でしておきながら顔が熱い。
そんな私を見て、
滝川はフッと小さく笑った。
「俺にしか見せんな、その顔」
「な.......ッ」
「俺が好きって認めなよ」
「好きな訳な....んぐっ」
口元を手で押さえられた。
見えるのは
優しい笑顔の滝川......
「アキちゃん」
「な、直樹!」
「黙って聞いてれば調子乗りすぎじゃない?」
「直樹!?」
依然として口元を押さえられたままの私は見た。
滝川の悪魔のような目を。
「一度言って分かれよ。俺が好きなのはこいつなの。二度も言わせんな」
「な、直樹.....っ」
「消えてくんない?邪魔」
「............ッ」
アキちゃんは涙目で、走り去っていった。
.....なんて恐ろしい男なんだ。
こんな悪魔の顔を今まで隠していたなんて!