隣の猫くん




ダッシュで猫くんのとこまで走った







「あ、あのすみません!失礼します!」







それだけ言って猫くんの手を掴んで全力で走った








はぁぁぁぁ、とりあえず逃げきれた








「はぁはぁ…怖かった」







寿命縮んじゃったよ、多分







「ふ、ははっ」







猫くんが笑いだした







「何で笑ってるの?」







「愛優の行動が面白かったから」








「ちょっ!私必死だったんだよ?!」








「分かってる分かってる…ふっ」








「また笑ってる!もう知らないよ!」








「ごめんごめん。ありがとな、愛優」








猫くんに背を向けていた私に、後ろから猫くんが抱きついてきた







「あ、え?ちょっ!ここ外だよ?」








一気に私の顔は、真っ赤になった



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