陽のあたる場所へ
「でもねぇ、私、ジェラシー感じちゃってんですよ。
社長、好きだったのに。でも、海野先輩ならお似合いだし、諦めるしかないかなって」
「は?!」
沙織と吉沢は、同時に、いずみの目の奥を凝視する。
これもまた、冗談で言ってる訳ではないらしい。
「久留宮さん、違う、違う!社長はね、最近、私が仕事でミスばっかりしてるから、使い道に困って、嫌がらせで雑用ばっかりさせてんのよ」
「先輩、いくら非道な社長でも、嫌がらせとかそこまでの考えでは…」
「そのくらい言っとかないと、久留宮さんに伝わらないんじゃない?だって完全に真逆の解釈してるのよ。
けど、吉沢くんこそ極悪非道って随分な言い方するよね?」
「極悪までは言ってません!」
「え~?そうだったんだぁ」
いずみが、突然、嬉しそうに笑い出す。
「て言うか、久留宮さん、彼氏居るんじゃなかったの?」
「あ、今は居ないんですよ」
…今は、ね。いいなぁ…そういう言い方できるの…