陽のあたる場所へ
学食で昼食を取っている時、偶然、翔平が俺のひとつ前の席に向かい合わせに座ったのだ。
きっと二人共、目を丸くして、口を半開きにしていたと思う。
その次には、お互いを指差し、
「龍司!」「翔平!」
と、同時に名前を呼んでいた。
後でよく考えたら、小学生以来、一度も会ってなくて、お互いに大人の顔になり、それなりに成長している筈なのに、よくすぐにわかったものだと感心した。
以前、住んでいた場所は、この大学に通うのには遠いので、翔平は入学を期に、独り暮らしを始めていた。
暫く会ってなかったとは言え、昔の友達というものは、空白の時間が瞬時に埋まるものなんだと感じた。
二人して再会を喜び、俺は、その日のうちに翔平の部屋へ行き、二人で飲み明かした。
当時は、まだ未成年だったけど…。
それほど嬉しかったんだ。
それからも、彼の部屋に泊まったり、外に出掛けたり一緒に過ごすことも度々あった。