陽のあたる場所へ
いつもは、電話が掛かって来た時に出られなければ、お互いに履歴を見てかけ直していたので、今回は、俺が全く電話に出ないし、かけ直しても来ないので、不思議に思ったらしい。
同じ学部の仲間に様子を聞きに行くと、暫く大学に来ていないことを知らされ、心配になり、尚更しつこく何度も掛けてきたのだ。
翔平に余計な心配をかけたくなかったが、このままいつまでも放っておく訳には行かないと思い、俺は電話に出た。
「龍司、お前、どうしたんだよ。今、どこに居るんだよ?何があったんだ?」
俺が電話に出ないことに業を煮やし、それならと自宅まで押し掛けて、俺の家出を知ったらしい。
そして、無理矢理、滞在先を白状させられ、翔平がネットカフェに押し掛けて来て、俺は外に連れ出された。
まともに外を歩くのは久し振りだった。