陽のあたる場所へ


父も、 翔平の部屋の場所を調べて、話しに来た。
俺に頭を下げ、事実を隠していてことを詫びると共に、将来は兄と二人で力を合わせて会社を切り盛りして行って欲しいと考えていたと話した。


「何不自由のない生活をさせて下さって、大学まで行かせて頂いたことには感謝しています。
でも、俺はそんなポスト要りません。自分で将来の道を選びます。
これからは貴方達とは関係ない所で生きて行くので、ご心配なく」

冷たくそう言い放った俺に、とても哀しい色を瞳に漂わせ、父は俺を見つめていた。

その後も何か言葉をかけられたが、何も聞こえないし、響いて来なかった。





もう……

怒りも、
悲しみも、
自分の不甲斐なさも…

何もかも全ての感情が、
自分の内側で凍りついてしまったような気がした。


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