陽のあたる場所へ


やがて就活の時期が来て、ガイダンスやインターンシップの申し込みなど、今までのお気楽モードを一変させる日々が始まった。

正直、自分がどんな職業に向いているのか、何をやりたいのかわからないまま、この時期を迎えてしまった。

確固たる目標があり、それに向かって動いている人を眩しく羨ましく思いながら、悶々としていた。




そんな頃、また母が訪ねて来た。

兄が会社に辞表を出して、突然 姿を消したらしい。


「身勝手な行動をお許し下さい。
会社の後継者は、龍司の方が向いていると思います。
僕は自分らしく居られる場所で生きて行きます。
今までお世話になりました」

そう書き置きを残して…。
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