陽のあたる場所へ


バタンとドアが閉まると、龍司は大きく息を吐いた。


龍司は座ったまま椅子を後ろに引き、呆けたように座り込んでいる沙織の顎を掴んだ。

「結局……、抵抗しないんだな」

片方の口の端を上げて龍司が笑う。

沙織は息を弾ませながら、潤んだ目で龍司を見た。



「答えは…決まった?聞くまでないか…」

その言葉に、途端に恥ずかしさが込み上げて、顔が熱くなる。



この人を前にすると、自分が自分でなくなる…
彼のまとう空気に翻弄され、いつの間にか自堕落な女に成り下がる。
それでも抗うことの出来ない自分がいた。


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