続・生きる。



「二人目の信用できない男のためにも

男に襲われそうになってな。

だけどそれは俺を利用したお遊びみたいもん。

そいつはそっちじゃなくて、

自分を理解してくれたってことが嬉しかっただけ。

過去のことで自分を責め続けたそいつに

その姫は、お前は悪くないって言ったんだ。

命を粗末にするやつが悪いってな。

詳しくは言えねーけど。

そんなことを言ってくれる人がいなかったから

そいつは嬉しかったんだ。

本当に言って貰いたいことを言ってもらえて。」



「ねぇ、一輝。それ…「由茉は黙ってろ。」


母さんが突然口を挟んだ。

それって姫のことか?



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