続・生きる。



「三人目は女遊びが激しくてな。

それでバチが当たったんだ。

そいつがいつまでも心を開かなかったんだ。

少しずつ開いていったんだけど。

でもそいつが悩んでいたことに

最初に気づいたのが姫だった。


それから数日たってから

そいつは女と揉めてたんだ。

そいつはその女から恨まれた。

その女はそいつの目の前で自殺しようとした。

だけどそいつはお前が死ぬ必要はない。

俺を殺せばいいと言ったんだ。

それを見ていた姫が怒ってな。

咄嗟にそいつを庇った。

そいつの代わりにナイフで刺された。

その時言われたんだ。

自分の命を大切にしてって約束したでしょって。

その姫は誰よりも人の命の重さを知っていた。

だから命を無駄にするやつが許せない女なんだ。」



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