イブにあいましょう
「は・・・ぃ。久しぶりです、ね」
「あれから8年の間、君とは一度も会わなかったのに、まさかここで再会するとはなぁ」
・・・紀章さんも同じ事考えてたんだ・・・。
「今の君に“元気か?”って聞くのは、愚問だよな」
「あはっ、そぅね」
「君はどうやら疲労から発熱しているようだが・・熱があるという自覚はあったんだろ?」
「えぇ・・はぃ」
「やっぱり。熱がある時に飛行機に乗れば、ほぼ100%の確率で熱は上がる。まったくおまえは・・・」と紀章さんは言うと、ため息を一つ、ついた。
「仕方なかったの。急遽仕事を頼まれたから、1週間早めて帰国することになっちゃって。それで前倒しで仕事こなしてたから、いつも以上に疲れがドーッと出たなぁとは思ってたんだけど。機内で寝てれば熱も引くかなって・・・ははっ・・・」
「・・・仕事、してんのか」
「え?あ、うん。今は料理作ってるのが主な仕事」
「へぇ。シェフか」
「うん、まぁ、そうかな・・・。あの頃、お米の炊き方すら知らなかった私が、今ではフレンチや和のコース料理を作れるようになったなんて。ビックリだよね」
「確かに、良い意味でビックリした」
「あれから8年の間、君とは一度も会わなかったのに、まさかここで再会するとはなぁ」
・・・紀章さんも同じ事考えてたんだ・・・。
「今の君に“元気か?”って聞くのは、愚問だよな」
「あはっ、そぅね」
「君はどうやら疲労から発熱しているようだが・・熱があるという自覚はあったんだろ?」
「えぇ・・はぃ」
「やっぱり。熱がある時に飛行機に乗れば、ほぼ100%の確率で熱は上がる。まったくおまえは・・・」と紀章さんは言うと、ため息を一つ、ついた。
「仕方なかったの。急遽仕事を頼まれたから、1週間早めて帰国することになっちゃって。それで前倒しで仕事こなしてたから、いつも以上に疲れがドーッと出たなぁとは思ってたんだけど。機内で寝てれば熱も引くかなって・・・ははっ・・・」
「・・・仕事、してんのか」
「え?あ、うん。今は料理作ってるのが主な仕事」
「へぇ。シェフか」
「うん、まぁ、そうかな・・・。あの頃、お米の炊き方すら知らなかった私が、今ではフレンチや和のコース料理を作れるようになったなんて。ビックリだよね」
「確かに、良い意味でビックリした」