恋愛図書館

そんな7月の最終日…

驚くべき"手引き"が、俺の元を訪れた。



「道哉、上がっていいぞ!
今日はこの後、いよいよ店舗契約だろう?

いい場所が見つかって、良かったなぁ!」


「はいっ、ありがとうございます。
じゃあ、これだけ仕上げたら」

と、そこで…
ホールスタッフから声掛かる。


「早坂さーん!
広部様という方が呼んでますけどー?」


「…え、誰だろ?」


「ほら、そこは俺がやっとくから行って来い!
そのまま上がっていいからな?」


店長の厚意にお礼して、
呼び出してる相手の所に向かうと…

そこには、知らない親子がいた。


「早坂ですが…」

不審気に会釈をすると。


相手の女性は丁寧に頭を下げて、
耳を疑う言葉を発した…


「突然すみません。
広部麻里子と言います。
今日は、お話したい事があって来ました。

あの…、千川結歌を覚えてますか?」



瞬間、弾かれたような衝撃に襲われ…
息を飲んだ。
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