恋愛図書館
「っ、覚えてるも、なにもっ…!

どこに居るんですかっ!?
ずっと探してたんですっ!」

思わず取り乱した、途端。

彼女、広部さんは顔を歪めて手で口を覆うと…


「…っ、ほんと、にっ…!?


良かったっ…
良かった…!」

震える声で、俯いた。



それから、場所を変えたいと促され…

すぐにこの後の予定をキャンセルして、近くの公園に移動した。




「暑いのにすみません…
でも、あの子に聞かれたくなくて」

そう見つめる先の女の子は…

どこかで見たような愛着のある顔を曇らせて、砂場で元気なく遊んでた。


「お子さん、大丈夫ですか…?」


「…

はい。
とっても強くて、本当に良い子なんです」


その応えにひとまず安心して、小さく微笑みを返しながらも…

さっきから必死に落ち着こうとしてるのに、逸る気持ちが収まらない。


「それでっ、結歌は…!?」


「…

結歌は今、S県に居ます」


やっぱり!

そこはG公園のある隣の県だった。
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