恋愛図書館
「…それから、すぐに落ち着きを取り戻したそうですが…

最後は反対を振り切って、決裂する形であなたの元に戻ったんです」

挙句、結歌は行方不明になった訳で…


ー貴様のせいで娘は変わった!ー

ここまでの話で、結歌の父親が許さないと怒ってた理由が…ようやく解った。



「…でも事情を知らない早坂さんが、怒ってしまったのも無理はないと思います。

だからこそ結歌は、謝る言葉もないと…
謝って済む話じゃないと思って、謝れなかったんです。

それに謝るとなると、事の経緯を説明する必要があります。
ですが彼女には、虐待の事実や親の悪口を口にする事が出来なかったんです」


参加したセミナーの、カウンセラーの話を巡らせて…
出来ない訳を納得するように頷いた。


「…

それも勉強されたんですね…
…では、話を進めます。


彼女はどうする事も出来ずに、
なのにあなたの事も諦められずに…
そんな時に妊娠を知りました。

ですがそんな状況下で話すべきかとても悩んで、葛藤を繰り返して…


結果、最初にお話した答えに辿りついて…
1人で育てる覚悟を決めたんです」
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