恋愛図書館
どんなに不安だっただろう…!


その時の結歌と、その想いに胸が詰まる。




出来る事なら、あの頃に戻って…
キミを思いっきり抱き締めたい!


ごめんなって、
必ず守るから心配いらないよって、

俺達の新しい命を、守ってくれてありがとうって…



瞳の中に、キミに守られた可愛い命を収めた。



愛着のあるその顔は、どこかで見たと思ったら…

子供の頃の自分とよく似てて、
口元は結歌の面影を映してて。


なんだかそれだけで、愛しさが込み上げる。




「桜に、菜の花の菜で…桜菜です」


俺の様子を見て、広部さんが言い添える。



「桜と、菜の花…」


瞬時に、G公園で眺めた美景が広がった。



負けない桜と、
楽しさを感じさせる菜の花…

キミらしいネーミングだと思って、心が絆される。




だけど当の本人は、さっきから曇ったままの表情で、元気なく遊んでて…


きっと入院してる結歌が、心配でたまらないんだろう。
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