御曹司と溺甘ルームシェア
「ふうん、頬にキスね。隙がありすぎなんじゃないか、寧々」

響人の冷ややかな視線が痛い。

「だって、岡田がそんなことするなんて思わなかったのよ」

「成介の外見に騙されてるんだよ。王子みたいな顔してたって、あいつは男なんだ。いつもの警戒心はどこにいったのかな。これはお仕置きだな」

『お仕置き』って何するのよ。

響人が第一ボタンを外し、動揺した私はギュッと目を閉じながら抗議した。

「お仕置きするなら岡田にしなさいよ!私にはハードル高過ぎる。まだ心の準備が出来てない!」

私の焦った顔を見て、響人が吹き出して肩を震わせる。

「凄く期待してるところ申し訳ないが、今夜は寝不足で疲れてるし寧々の相手は出来ない。お仕置きってのは抱き枕の刑ってこと」

私の鎖骨を人差し指でスーッとなぞりながら、響人が悪戯っぽく笑う。

ビクッと甘い痺れが私を襲った。
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