御曹司と溺甘ルームシェア
「き……期待なんかしてないわよ!」

響人が紛らわしい行動したから誤解しただけじゃない。

「そう?寧々がどうしてもって言うなら頑張るけど」

「そんな頑張りいらないわよ!」

そもそもやっと触れるのに慣れてきたとこなのに、男女の関係なんて……無理無理。

「こうやって抱き締め続けて、焦らすのもありかな」

不穏な台詞を口にしながら、響人が私の身体を横向きにして背後からそっと抱き締める。

「まあ、寧々の準備が出来るのを待つから、今夜は安心していいよ」

『今夜は』?

響人の言葉にいささか引っ掛かりを覚えたが、こうやって抱き締められるのは好きだ。

大事にされてるんだって実感する。

しばらくすると、響人の静かな寝息が聞こえてきた。

「急に静かになったと思ったら……本当に寝不足だったんだ」
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