御曹司と溺甘ルームシェア
捨て台詞を吐いて、正面を見据えカツカツとヒールの音をさせながら足早に店を出る。
手を上げてタクシーを捕まえると、私は父の会社に向かった。
丸の内にそびえる二十五階建てのお洒落なビル。一階が受付で二階から十階がショールーム、十階から二十五階までがオフィスになっている。それが野々宮ビル。
元々野々宮家具は日本橋にあったけど、三年前に自社ビルを丸の内に建てて移転した。
野々宮家具はヨーロッパのおしゃれな輸入家具を扱う会社。私の曾祖父が家具職人で小さな家具店を始め、それが今では日本でも一、二位を争う家具店に成長した。
国内に二十四店舗と五つのショールームがあり、社員数は二千三百人。
正面玄関を入って受付を顔パスで通り抜けると、役員専用のエレベーターで最上階へ。
エレベーターを降りると、社長秘書の橘さんに出くわした。五十代の彼女は父の良きアシスタント。幼少の頃母を亡くした私の事を娘のように可愛がってくれた人だ。
「寧々さん、どうされました?」
手を上げてタクシーを捕まえると、私は父の会社に向かった。
丸の内にそびえる二十五階建てのお洒落なビル。一階が受付で二階から十階がショールーム、十階から二十五階までがオフィスになっている。それが野々宮ビル。
元々野々宮家具は日本橋にあったけど、三年前に自社ビルを丸の内に建てて移転した。
野々宮家具はヨーロッパのおしゃれな輸入家具を扱う会社。私の曾祖父が家具職人で小さな家具店を始め、それが今では日本でも一、二位を争う家具店に成長した。
国内に二十四店舗と五つのショールームがあり、社員数は二千三百人。
正面玄関を入って受付を顔パスで通り抜けると、役員専用のエレベーターで最上階へ。
エレベーターを降りると、社長秘書の橘さんに出くわした。五十代の彼女は父の良きアシスタント。幼少の頃母を亡くした私の事を娘のように可愛がってくれた人だ。
「寧々さん、どうされました?」