御曹司と溺甘ルームシェア
何でこいつがここにいるのよ!

私はキッと冷泉を睨み付ける。

二重で切れ長の双眸が面白そうに私をじっと見ている。

「寧々、後にしなさい」

「寧々……今はまずい」

父と弟が私の登場に困惑した顔をする。

「私の方が先よ」

私は父と弟を睨み付ける。

すると、ソファーに優雅に腰かけていた冷泉が悠然と微笑んだ。

「やあ、寧々。先月の同窓会以来だね」

「また気安くファーストネームで呼ばないでよ!」

今度は冷泉をキッと睨む。

「だが、婚約者同士が名字で呼ぶのはおかしいだろう?」

婚約者?はあ?

こいつボケてんの?

「何よそれ?いつ、誰があんたの婚約者になったって?」

私は腰に手を当て冷泉を見下ろす。
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