御曹司と溺甘ルームシェア
……‘’倒産‘’?

「う……そ」

冷泉の言葉が信じられなかった。

だって、父も鷹頼もそんな話私にした事ない。

「嘘じゃない。三年前に新社屋を建設したのはかなりまずかった。その借金が残ってるし、このまま売上が落ちれば不渡りを出して倒産する」

「……信じられないわ」

冷泉の言葉を否定しながらも動揺を隠せない。

「野々宮家具の役員なら当然知ってるべき会社の実情。だが、お前が知らないのは役員の仕事をずっと放棄してたからだ。会議に出たことなんてないんだろ?野々宮さんも鷹頼も今まで寧々にそれを許してたんだから甘すぎる」

冷ややかに告げる冷泉に前に座っている父と鷹頼が「「ううっ」」と声を出して項垂れる。

……何なの?この状況?

私だけじゃなく身内までもやり込めるって……。

父まで冷泉に頭が上がらないなんて……情けない。

こいつ……何しに来たんだ?
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