深夜0時、キミと待ち合わせ。
「もう、レイジくんいつもののたちに気つかって早く学校行っちゃって、寂しいよ」

「はは、偶然、偶然」


真夜中くんと柿崎さんの会話は、何だかとてもハラハラする。

笑っていても、声が強ばっているから。


「そうだぞ、レイジ。お前、毎日夜に部屋いねぇけど、ののかなんか存在無視していいんだからな」

「あっ、ひどい、タケくん」

「カップルの中に入ってるより、女がいない寂しい男共の中に混ざってる方が楽しいからだよ」


……ってことに、してるんだ。

図書館に行っていることは、ふたりとも知らない。


前を向くと、真夜中くんの苦しそうな横顔が目に飛び込んできて、私はうつむきながら歩いた。

一見柔らかな空気が流れているようなこの場所は、時折とてもチクチク刺さる。
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