深夜0時、キミと待ち合わせ。
「紗帆ちゃん、レイジくんと仲いいの?」

「あ、えっと……、クラス同じで……」

「そうなんだっ」

「うん……」


始終笑顔の柿崎さんから、そっと真夜中くんに視線を移す。

薄く笑顔を見せているけど、これは作り笑い。

毎日近くで見てきたから、分かってしまう。


「無言ちゃん、ふたりの邪魔しちゃ悪いからさ、先に学校行こ」

「あっ、あっ、……え!?」


真夜中くんに強引に手を引かれ、私は転びそうになりながら後をついていく。


「えー!待ってよ、レイジくん!たまにはののたちとも行こうよぉ」


後ろを振り向くと、柿崎さんが佐伯くんを連れて、慌ててついてきた。


真夜中くんと、手を繋いでいる。

なのに、どうしてだろう。

全然嬉しくない……。
< 163 / 360 >

この作品をシェア

pagetop