強引同期が甘く豹変しました



あの夜も、そうだった。


あんなことが起きるなんて思ってもいなかった私たちは、仕事を終えると、食材チームと飲み物チームに分かれ、それぞれ仲良く買い出しに行って。


目的地のビルの屋上に着くと、まだ空が明るいうちからプシュっと缶ビールを開けて乾杯した。


肌にまとわりつくような暑さは昼間だけではなく、夜になっても蒸し暑い感覚は変わらなかったけど。

男チームが焼き係に徹してくれていたから、私たち女子チームは飲んで食べて笑って飲んで。

のんびりと夜のバーベキューを楽しんでいた。



離れた場所ではあったけど、聞いていたとおり遠くの方では花火も見えて。


夏らしさを感じながら飲んでいると、私もみんなもいつもよりピッチが早くなっていた。



大声で歌いだす杉崎に、笑い上戸の沢ちゃんのケラケラ笑う声。

真木はいきなり腕立て伏せを始めるし、紀子はその背中に跨がり始めるし。なんだかもうめちゃくちゃだったけど。


都会のビルの屋上という開放感溢れる空間は、私たちをいつも以上に楽しませてくれていた。


誰かがボケれば誰かが突っ込んで。くだらない話で、バカみたいに笑って。


酔っ払ってくると、みんな誰のお酒かもわからないものに手を伸ばしていて。


珍しく私も、足元がふらつくほど酔いがまわってしまっていた。


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