強引同期が甘く豹変しました
「なっ、何でわかるの⁉︎」
そして私たちの読みは、見事に大当たりだった。
森さんはとても驚いていたけれど、とりあえず最初に名前を出すならば矢沢以外には考えられなかったし、私たちからすれば当然の結果だったと思う。
何故かというと。
まず見た目で考えるとすれば、他者4人に比べたら矢沢がダントツの一番で。
少し差を空けて、その次に杉崎、小林って感じで。
真木とニッシーは、ルックス的には女子ウケはしなさそうなタイプだったし、筋肉バカなゴリマッチョ真木と、ゲームオタクなゲーマーニッシーは、なんとなく恋愛対象には入らなそうだと思った。
それに、ルックスだけじゃない。
性格も、仕事ぶりもそうだった。
入社してすぐの頃の私たちはガチガチに緊張しまくって毎日ミスを連発していたのに、矢沢といえばスタートから大違いで。
なんだかんだで同期の中ではいつのまにかリーダー的存在だったし、誰かが落ち込んでたら励ましてたり、困っていたら手を差し伸べたり。
誰よりも仕事を覚えるのが早いくせに、それを偉そうに振る舞うようなこともなくて。
頼れる存在であり、その場の空気を明るくしてくれる矢沢は、いつもムードメーカー的存在でもあった。
優しさ、格好良さ、面白さ。
外見だけではなく、内面的にも非の打ち所がない。
矢沢は女子の、いや、同性の男たちからしてみても、理想男子像そのものな…そんなやつだった。