強引同期が甘く豹変しました
それは森さんも、同じだったらしい。
「矢沢くんって、いつも永井さんにばっかり話すよね」とか。「永井さんのことだけおまえって呼ぶのは何でなのかな」とか。
「私も冗談でもいいから付き合ってやるって言われたいな」とか。
「大人になると、間接キスって簡単に出来るものなのかな」とか…。
矢沢の軽はずみな言動と行動のせいで、森さんの脳内は完全にマイナス思考になっていたらしく…
そんなことない。おまえって呼ぶのは私を女として見てないから。
見てなくて、話しやすいから。
だからあいつの行動にはなんの意味もない。
考えすぎ。
いろいろそう言って森さんに否定してみたけれど、彼女はどうも腑に落ちない感じだった。
協力しようとしてるのに。何でそう思われちゃうかな…って。うまく伝わらなくて、胸の中にはモヤモヤした気持ちばかりが膨らんだ。
そしてそんなモヤモヤしていた時期に…あの夏、あの夜のバーベキューの日が訪れてしまったのだ。