強引同期が甘く豹変しました
いくら飲み過ぎていたとはいえ、あの夜のことは今でもハッキリ…リアルに覚えている。
あの日、あの瞬間。
酔ってしまった私が、思わず矢沢の上に倒れてしまった瞬間。
目を開けたら矢沢がいて、目が合って。
おまけに唇が重なっていると気付いた瞬間…
森さんの視線に気付いた私は、一瞬で酔いが醒めていった。
人間、本当にやばいと思った時は、酔っていても思考回路がしっかり働くのだ。
違うの、これは偶然の事故だから!って。
だからごめん!って。そう思いながら森さんに目を向けた。
本当ならその想いをその場で言いたかったけれど…矢沢や同期の男子たちは森さんの気持ちを知らなかったから、すぐにそう伝えることが出来なかった。
だから私はとにかく焦って、矢沢からすぐさま離れて。
「ほんと最悪!あー!本当ありえない!誰かおしぼりとって!」と大声をあげた。
そして沢ちゃんからおしぼりを手渡されると、そのおしぼりでオーバーなくらい唇をゴシゴシ拭いたのだ。