強引同期が甘く豹変しました



「…っていうことがあって。だから…あの時のことは本当に悪かったとは思ってるんだけど…状況が状況だったっていうか…裏にはそういう事情があったから……とにかくごめんね」


森さんについての一通りの説明を済ませた私は、そのタイミングで運ばれてきたばかりのランチセットにとりあえず箸を伸ばした。

矢沢は何も言わずに黙々と食べ始めた。

それから食事中は、私たちの間には会話という会話はなかった。

そのせいか、あっという間に食べ終わってしまい、すぐに食後のコーヒーが運ばれてきた。

それをひと口飲み、カップから立ち上がる湯気を見ていると、矢沢がやっと声を出した。


「つーかさ」

「ん?」

「その事情とやらはなんとなくわかったけど」

「うん」

「俺、あの時結構マジでムカついたんだけど」


矢沢は何故か目を合わせないまま、真面目なトーンで言葉を続ける。


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