御曹司と愛され蜜月ライフ
アパート近くの駐車場に着いたとたん、自分の目の前に差し出されたなんだかオシャンティーな白い紙袋。
一瞬本気でわけがわからなくなった私は、とりあえずその小振りな紙袋の向こう側にいる人物を見上げた。
「えーっと、課長。これは一体……?」
「きみに差し出してるんだから、きみにあげるものだ。とりあえず受け取れ」
「え……えぇ……?」
相変わらず淡々とした近衛課長の言葉に、車の外へ出るためドアに向けかけていた体勢をとりあえず直した。
戸惑いながらも、課長が自分に突き出しているその紙袋をそっと受け取る。
紙袋に印字されているのは、たいていの女子なら知ってる有名なジュエリーショップのロゴだ。
背中に変な汗をかきつつ、再度近衛課長を上目遣いに見てみる。痛いくらいの眼差しをこちらに向けていた彼の目は、『いいから開けてみろ』と言っていた。
……ちょっとちょっとちょっと……。
動揺しまくりながら、おそるおそる袋から小箱を取り出してかわいらしいリボンをほどく。
パカ、と開いたその箱の中には、やたらと光輝いて見えるピアスがふたつ鎮座していた。
「か、課長、これは」
「やる。日ごろ飯を作ってもらっている礼だ」
「もらえません!!!」
ほとんど課長の言葉に食い気味でブンブンと首を横に振る。
いやいやいや、こんな高そうなのもらえないし!! 私のは自分の分を作るついでだし!!!
それに、食費だって少し前から無理やり彼に渡されているのだ。さっきスーパーで食材の買い出ししたときも、ほとんど課長がお金持ってくれたし。
これ以上お礼とかされても、ほんと、バチが当たるっての……!!
目の前にいる近衛課長が、ムッとその口元を歪める。
一瞬本気でわけがわからなくなった私は、とりあえずその小振りな紙袋の向こう側にいる人物を見上げた。
「えーっと、課長。これは一体……?」
「きみに差し出してるんだから、きみにあげるものだ。とりあえず受け取れ」
「え……えぇ……?」
相変わらず淡々とした近衛課長の言葉に、車の外へ出るためドアに向けかけていた体勢をとりあえず直した。
戸惑いながらも、課長が自分に突き出しているその紙袋をそっと受け取る。
紙袋に印字されているのは、たいていの女子なら知ってる有名なジュエリーショップのロゴだ。
背中に変な汗をかきつつ、再度近衛課長を上目遣いに見てみる。痛いくらいの眼差しをこちらに向けていた彼の目は、『いいから開けてみろ』と言っていた。
……ちょっとちょっとちょっと……。
動揺しまくりながら、おそるおそる袋から小箱を取り出してかわいらしいリボンをほどく。
パカ、と開いたその箱の中には、やたらと光輝いて見えるピアスがふたつ鎮座していた。
「か、課長、これは」
「やる。日ごろ飯を作ってもらっている礼だ」
「もらえません!!!」
ほとんど課長の言葉に食い気味でブンブンと首を横に振る。
いやいやいや、こんな高そうなのもらえないし!! 私のは自分の分を作るついでだし!!!
それに、食費だって少し前から無理やり彼に渡されているのだ。さっきスーパーで食材の買い出ししたときも、ほとんど課長がお金持ってくれたし。
これ以上お礼とかされても、ほんと、バチが当たるっての……!!
目の前にいる近衛課長が、ムッとその口元を歪める。