バンテスト魔法書の保持者
「じゃあ、何を食べるの?」


「自分で作る」


「リューラさん、お料理が出来るんですか?」


ここの寮には、食堂の他に共同で使うキッチンスペースがある。


そこにある食材は、自由に使っていいらしい。


道具もそろってるらしい。


クローゼットから、エプロンとバンダナ、布巾などの必要な物をもつ。


そして私は、そのまま何もいわずに部屋を後にした。


*********************


ものすごく、それはもう広いキッチン。


使う人、多いのかな?


だけど、ここにいるのは私だけだし。


「リューラちゃん?」


後ろから声がして振り向く。


そこにいたのは、さっき知り合ったルリだった。


「リューラちゃんもお昼ご飯作りにきたの?」


「ルリ、料理する?」


「うん、料理は好きなの」


入学式の時より明るくに振る舞っているルリ。


だけど、私にはとても暗く見えた。


「無理に自分偽ると、その内限界が来る」


「え?」


私はエプロンを着て、食材を選ぶ。


卵、ケチャップ、玉ねぎ、お米、チーズ。
キャベツ、ジャガイモ、キュウリ、調味料。
今日のメニューは、チーズオムライスとポテトサラダ。


テキパキと手際良く作っていく。


いつもは、教会の人達全員分は作らないといけないけど、今日は1人だから楽だ。


リオウはSクラスだし、たぶん食堂で食べてるんだろう。


リオウ、料理するの好きじゃなさそうだし。


1時間もかからず、料理が完成した。
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