バンテスト魔法書の保持者
わざわざ糸に突っ込むことはないだろう。


周りを見回すリューラに、オシレット先輩が含みありげに頷いた。


「ふ~ん。じゃ、僕からいくよ!!」


オシレット先輩の妖精の羽が輝き、リューラに向かって真っ直ぐに進む。

   ・・・・
そう、真っ直ぐに。


リューラの通った道だ。


それもスピードは落ちていない。


普通なら、糸でオシレット先輩も傷つく。


「はあぁ!」


「っ、!」


ガキン!


音がなった。


剣と剣の交わる音。


オシレット先輩をよく見てみるが、どこも斬れた様子はない。


どういうことだ?


激しい攻防が続く。


「っ!」


またリューラの動きが少し止まった。


今度は足。


なぜだ?


なぜ、オシレット先輩は無傷なのだろうか?


目を閉じ、魔力を目に集中させる。


(‥‥‥〈魔眼〉)

          マガン
肉体強化魔法の1つ・魔眼。


目を開くと、よりいっそう視界はクリアになっており、魔力もよく見える。


オシレット先輩を見つめ、目を細めた。


「ホワイライト・解放!」


オシレット先輩が手に持っている双剣天に掲げる。


双剣は輝きを放ち、剣にかかっている魔力が跳ね上がった。


魔術装備の特殊効果。


何が出るか‥‥‥‥
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