バンテスト魔法書の保持者
   『強情な主。さぁ、私を解放して。そうすれば、あなたに勝利を与えてあげる』


『うるさい。お前がいなくても、私は、強い』


   『主は強い。だけど、今の主ではあれには勝てない』


『‥‥‥‥』


   『勝ちたいでしょう?』


優しく語りかけるように話しかけてくる。


だけど、その声には威圧感が含まれていて。


逆らう意志を無くしていまうように。


優しく、けれど有無を言わさないような。


‥‥‥ダメだ!飲み込まれるな!


『お前の力は借りない』


   『ならば、あなたは勝てない』


『勝つ。勝てる。私は、強い。シンルスと、ルクスもいる』


   『なぜ?私を求めればいいだけのこと。
あの2体がいなくとも、私を解放すれば、私があなたに勝利を与えるというのに』


『いらない。お前は、いらない』


のまれない。


お前の好きにはさせない。


もう、一生‥‥‥力は借りない!


   『あなたが負ければ、あなたの使い魔のシンルスは傷つく』


『!』


シンルス?


なぜ、シンルスが‥‥‥‥


   『あなたが負ければ、大切なモノは消える』


『な、に?』


違う。


違うチガウちがう違うチガウちがう!


ここはハンラルト学園。


あの檻じゃない!
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